横河電機株式会社
基本情報
- 読み
- よこがわでんき
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都武蔵野市中町2-9-32
- 設立
- 1920年12月1日
- 業種
- 電子機器メーカー
- 資本金
- 434億100万円
- 売上高
- 5624億400万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 17,670名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
横河電機は、工場やプラントで使われる計測器やプロセス制御システムを専門に作る会社。石油精製所や化学プラント、発電所など、24時間365日止められない施設の安全な運転を支えている。温度、圧力、流量などを正確に測り、プラントを最適な状態で動かすシステムを提供する、この分野の日本最大手であり、世界6大メーカーの一つ。
業界での立ち位置
工業計器・プロセス制御システムの分野で日本最大手、世界でも6大メーカーの一つとされる。世界市場シェアは約12%を占め、特に石油・ガス、化学、電力分野で高い評価を得ている。売上の70%が海外事業、従業員の70%が外国籍という、真のグローバル企業として知られている。
強み
1. プラントの安全運転を支える高度な計測・制御技術を持ち、世界の主要プラントで採用されている。 2. 100年以上の歴史で培った品質と信頼性が高く、24時間365日稼働するプラントでも安心して使える製品を提供している。 3. 世界60カ国以上に拠点を持ち、グローバルな顧客サポート体制を構築している。 4. IoT・AIを活用した次世代プラント管理システムの開発で業界をリードしている。
主なサービス・製品
プロセス制御システム:分散制御システム(DCS)、安全計装システム 計測機器:流量計、圧力計、温度計、分析計 フィールド機器:制御弁、記録計、調節計 エネルギー管理システム:省エネルギーソリューション 試験・計測機器:オシロスコープ、波形解析装置(横河計測が担当)
沿革
横河電機の物語は、1915年(大正4年)9月1日、建築家の横河民輔が東京・渋谷に「電気計器研究所」を設立したことに始まる。横河民輔は、日本工業倶楽部や日本橋三越本店などを設計した著名な建築家だったが、日本の産業発展には計測器の国産化が不可欠だと考え、建築家でありながら電気計器の研究所を作るという大胆な挑戦をした。 当時、計測器はすべて欧米からの輸入に頼っており、高価で入手も困難だった。横河民輔は若い技術者たちに「お金のことは考えなくていい。まずは技術を磨き、本当に良いものを作ってほしい」と語り、技術重視の企業文化を築いた。 1916年、横河一郎を社長に迎え、翌1920年2月1日に株式会社横河電機製作所として設立された。最初の製品は電力量計で、これが日本の電力インフラの発展に貢献した。1930年代には工業用計器の製造を本格化させ、化学工場や製鉄所などで使われる計測器を次々と開発していった。 戦後の1950年代は、日本の重化学工業の発展とともに成長を遂げた。石油化学コンビナートが各地に建設される中、プラントの温度や圧力を正確に測る横河電機の計器は欠かせない存在となった。1960年代には、計測器から一歩進んで、プラント全体を制御するシステムの開発に着手した。 1975年、業界に革命をもたらす製品を発表した。世界初の分散型制御システム「CENTUM」だ。それまでのプラント制御は中央の大型コンピュータで行っていたが、CENTUMは制御機能を分散させることで、より安全で信頼性の高いシステムを実現した。この技術は世界中のプラントに採用され、横河電機の名を世界に知らしめた。 1983年4月1日、大きな転機が訪れた。北辰電機製作所との経営統合だ。この統合により「横河北辰電機株式会社」が発足し、事業規模を大きく拡大した。1986年には社名を「横河電機株式会社」に変更し、現在の姿となった。 1990年代から2000年代にかけて、グローバル展開を加速させた。特に中東の石油プラント、アジアの化学プラント、欧米の発電所など、世界中の重要インフラに横河電機のシステムが採用されていった。2000年代には、売上の過半数を海外が占めるようになり、真のグローバル企業へと変貌を遂げた。 2010年代は、IoTやAIといった新技術への対応を本格化。2015年には新たなコーポレートスローガン「Co-innovating tomorrow(共に、明日をつくる)」を掲げ、顧客と共に新しい価値を創造する姿勢を明確にした。 近年では、事業の選択と集中を進めている。2021年には航空無線機器事業を売却、2022年には試験・計測事業を分社化するなど、プロセス制御システム事業に経営資源を集中させている。同時に、デジタル技術を活用したプラント最適化サービスなど、新しい事業領域の開拓にも挑戦している。 創業から100年以上、横河電機は「正確に測る」という原点を大切にしながら、常に時代の最先端技術を取り入れてきた。世界中のプラントの安全と効率を支える企業として、これからも産業インフラを支え続けていく。
主なグループ会社・関連会社
横河ソリューションサービス:システムエンジニアリング 横河マニュファクチャリング:製造事業 横河計測:試験・計測機器事業 横河商事:商社機能
最近の動向
DX推進:プラント運転データをAI解析し、最適運転を支援するデジタルサービス「Synaptic Business Automation」を展開している(2023年)。 カーボンニュートラル対応:CO2排出削減を支援する計測・制御ソリューションの開発を強化している。 事業ポートフォリオ改革:2023年に流量計事業を分社化するなど、事業の選択と集中を進めている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 44.6歳
- 平均勤続年数
- 17.1年
- 平均年間給与
- 926万円
この企業を一言で表すと
工業計器・プロセス制御システムの日本最大手で世界6大メーカーの一つ。石油プラントや化学工場の安全運転を支える高度な計測・制御技術で100年以上の歴史を持つグローバル企業。