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東京製鐵株式会社

基本情報

読み
とうきょうせいてつ
上場区分
プライム市場
本社所在地
東京都千代田区霞が関三丁目7番1号
設立
1934年11月23日
業種
鉄鋼素材メーカー
資本金
308億9,400万円
売上高
3267億7500万円(2025年3月期)
従業員数
1,135名(連結)

事業内容・特徴

事業概要

東京製鐵は、電炉メーカーのパイオニアとして、鉄スクラップを原料に鉄鋼製品を製造する企業。高炉を持たず、電気炉でスクラップを溶解して鉄を作る「電炉メーカー」として、資源循環型社会の実現に貢献している。H形鋼をはじめとする建設用鋼材を主力製品とし、日本の建設業界を支えている。

業界での立ち位置

日本の電炉メーカーの中で最大手の一角を占め、特にH形鋼(建築用鋼材)では高いシェアを持つ。高炉メーカーとは異なり、鉄スクラップをリサイクルする環境配慮型の製鉄方法を採用しており、CO2排出量が少ない「エコな製鉄所」として注目されている。

強み

1. 鉄スクラップを原料とする電炉製鉄により、高炉メーカーの約4分の1のCO2排出量で鉄鋼を製造できる環境優位性がある。 2. H形鋼の製造では国内トップクラスのシェアを持ち、建設業界との強固な取引関係を築いている。 3. 全国4ヶ所に製鉄所を展開し、地域に密着した供給体制を構築している。 4. 原料となる鉄スクラップの調達ネットワークが充実しており、安定した原料確保が可能である。

主なサービス・製品

H形鋼:建築・土木用の構造用鋼材 異形棒鋼:コンクリート補強用の鉄筋 等辺山形鋼:鉄骨構造用の鋼材 不等辺山形鋼:鉄骨構造用の鋼材

沿革

東京製鐵の歴史は1934年、東京・蒲田で「東京電気製鋼株式会社」として創業したことから始まる。当時の日本では、高炉を使った製鉄が主流だったが、東京製鐵は電気炉を使った製鉄という新しい手法を採用した。 電気炉製鉄の最大の特徴は、鉄スクラップを原料として使える点だ。鉄鉱石から鉄を作る高炉と違い、廃棄された鉄製品を溶かして再び鉄にする、いわばリサイクル製鉄である。戦前の日本では、鉄鉱石の多くを輸入に頼っていたため、国内で発生するスクラップを活用できる電炉製鉄は、資源の有効活用という観点でも意義があった。 戦後、日本の復興とともに鉄鋼需要が急増すると、東京製鐵も生産を拡大。1950年には社名を「東京製鐵株式会社」に変更し、H形鋼の製造を本格化させた。H形鋼は、ビルや橋梁の骨組みに使われる重要な建設資材で、高度経済成長期の建設ラッシュを支えた。 1961年には東京証券取引所市場第二部に上場。1970年には東証一部(現プライム市場)に昇格し、電炉メーカーとしての地位を確立した。 1970年代には、岡山県に岡山工場を、栃木県に宇都宮工場を開設。関東だけでなく、西日本や東日本各地に供給できる体制を整えた。 1990年代には、環境問題への関心が高まる中、電炉製鉄の環境優位性が再評価されるようになった。高炉メーカーが鉄鉱石と石炭(コークス)を使うのに対し、電炉メーカーはスクラップと電気だけで鉄を作るため、CO2排出量が大幅に少ない。東京製鐵は、この環境性能をアピールし、「エコな製鉄所」としてのブランドを確立した。 2000年代には、中国の経済成長に伴う鉄スクラップ価格の高騰が課題となった。原料コストの上昇に対応するため、スクラップの調達網を強化し、コスト競争力の維持に努めた。 近年は、脱炭素社会の実現に向けて、電炉製鉄の優位性がさらに注目されている。鉄鋼業界全体でCO2排出量の削減が求められる中、東京製鐵のような電炉メーカーの役割は一層重要になっている。 90年近い歴史の中で、資源循環型の製鉄を貫いてきた東京製鐵。その姿勢は、持続可能な社会の実現に向けて、ますます重要性を増している。

主なグループ会社・関連会社

共英リサイクル株式会社:鉄スクラップ加工 東京鋼鐵工業株式会社:鋼材加工

最近の動向

環境優位性:電炉製鉄のCO2排出量の少なさが評価され、環境配慮型の鉄鋼製品として需要が高まっている(2022年~)。 スクラップ調達:鉄スクラップの安定調達に向け、リサイクル業者とのネットワークを強化している。 製品開発:高強度H形鋼など、高付加価値製品の開発に取り組んでいる。

働く人のデータ

平均年齢
39.5歳
平均勤続年数
16.7年
平均年間給与
871万円

この企業を一言で表すと

電炉メーカーのパイオニアとして、鉄スクラップから鉄鋼製品を製造し、資源循環型社会の実現に貢献する企業。

リンク集

公式サイト:東京製鐵株式会社(https://www.tokyosteel.co.jp)