THK株式会社
基本情報
- 読み
- てぃーえいちけー
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都港区芝浦二丁目12番10号
- 設立
- 1971年3月11日
- 業種
- 産業機械メーカー
- 資本金
- 346億600万円
- 売上高
- 3527億5900万円(2024年12月期)
- 従業員数
- 13,268名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
THKは、直動システム(リニアモーションシステム)で世界トップシェアを誇る精密機械部品メーカー。産業用ロボットや工作機械に使われる「LMガイド(直動案内機器)」を開発し、製造業の自動化を支えている。「創造開発型企業」を標榜し、独自技術で世界市場をリードし続けている。
業界での立ち位置
直動システムでは世界シェア約60%を持ち、圧倒的なトップの座にある。日本国内だけでなく、米国、欧州、中国、アジア各国に生産・販売拠点を持ち、グローバルな競争力を確立している。産業用ロボットや半導体製造装置など、精密な動きが求められる機械には、THKの製品が欠かせない。
強み
1. LMガイドという独自製品を世界で初めて実用化し、直動システム市場を創造したパイオニアである。 2. 精密加工技術と潤滑技術に優れ、高精度で長寿命な製品を提供できる。 3. 世界中の主要な産業用ロボットメーカー、工作機械メーカーと取引があり、製造業の自動化を支えている。 4. 地震対策用の免震・制震装置も手がけており、ビルや住宅の安全性向上にも貢献している。
主なサービス・製品
LMガイド:直動案内機器(ボールやローラーを使った直線運動機構) ボールねじ:回転運動を直線運動に変換する部品 リンクボール:多関節ロボット用の関節部品 免震・制震装置:建物の地震対策装置 ロボット:産業用ロボット、協働ロボット
沿革
THKの歴史は1971年3月11日、創業者の寺町彰博が東京都品川区に「東邦鋼機株式会社」として設立したことから始まる。社名のTHKは、「Toughness(強靭)」「High Quality(高品質)」「Know-how(ノウハウ)」の頭文字を取ったものだ。 創業のきっかけは、寺町が工作機械の部品商社で働いていた時の経験にある。当時の工作機械は、部品の摺動(すべり動作)に「すべり軸受」を使っていた。しかし、すべり軸受は摩擦が大きく、精度が出にくいという欠点があった。寺町は、ボールを使った「転がり軸受」を直線運動に応用できないかと考えた。これが、後のLMガイドの原型となった。 1972年、THKは世界で初めて「LMガイド(Linear Motion Guide)」を実用化した。これは、ボールベアリングの原理を直線運動に応用したもので、摩擦が少なく、高精度な直線運動を実現できる画期的な製品だった。当初は市場の反応が鈍かったが、工作機械や半導体製造装置など、精密な動きが求められる分野で徐々に評価を得ていった。 1980年代、日本の製造業が自動化を進める中、産業用ロボットや自動組立機の需要が急増した。これらの機械には、正確で滑らかな動きが必要で、LMガイドが不可欠だった。THKは、この需要に応える形で事業を拡大し、一気に業界のトップ企業へと成長した。 1989年、東京証券取引所市場第二部に上場。1995年には東証一部(現プライム市場)に昇格した。海外展開も加速し、米国、欧州、アジアに生産拠点を設立。日本だけでなく、世界中の製造業を支える企業へと進化した。 2000年代に入ると、中国が「世界の工場」として急成長し、製造業の自動化需要が爆発的に増加した。THKは中国市場に積極的に投資し、現地生産体制を整えた。現在では、中国はTHKにとって最大の市場の一つとなっている。 2010年代には、新たな事業領域として「免震・制震装置」に進出した。地震大国である日本では、建物の耐震性向上が重要な課題だった。THKは、直動システムで培った技術を応用し、地震の揺れを吸収する装置を開発。東京スカイツリーや、多くの高層ビルにTHKの免震装置が採用されている。 近年は、産業用ロボットの分野にも本格参入。従来は部品メーカーとしてロボットメーカーに部品を供給していたが、自社でロボット本体も製造・販売するようになった。特に、人と協働できる「協働ロボット」の開発に力を入れており、製造現場での活用が進んでいる。 世界で初めてLMガイドを実用化し、直動システムという市場を創造したTHK。その製品は、産業用ロボット、半導体製造装置、医療機器、新幹線など、あらゆる精密機械に使われている。目には見えない部分で、THKは世界の製造業を支え続けている。
主なグループ会社・関連会社
THKアメリカ:北米地域統括 THKヨーロッパ:欧州地域統括 THK中国:中国地域統括 THKベトナム:ベトナムでの生産拠点
最近の動向
協働ロボット強化:人と一緒に働ける協働ロボットの開発を進め、製造現場での自動化を推進している(2023年)。 半導体装置向け需要増:半導体製造装置向けのLMガイド需要が拡大しており、生産能力増強を進めている。 カーボンニュートラル対応:製造工程での省エネ化や、再生可能エネルギーの導入により、CO2排出削減に取り組んでいる。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 41.1歳
- 平均勤続年数
- 18.7年
- 平均年間給与
- 608万円
この企業を一言で表すと
直動システムで世界トップシェアを誇り、産業用ロボットや工作機械に欠かせない精密機械部品を提供する創造開発型企業。