三協立山株式会社
基本情報
- 読み
- さんきょうたてやま
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 富山県高岡市早川70番地
- 設立
- 1960年6月20日
- 業種
- 化学メーカー
- 資本金
- 150億円
- 売上高
- 3594億2400万円(2025年5月期)
- 従業員数
- 10,012名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
三協立山は、アルミ建材とアルミサッシで国内トップクラスのシェアを持つ総合建材メーカー。「三協アルミ」「立山アルミ」という2つのブランドで、ビルや住宅に使われるサッシ、ドア、エクステリア製品を提供している。北陸を拠点に、軽量で加工しやすいアルミの特性を活かした製品開発を続けている。
業界での立ち位置
日本のアルミ建材業界では、YKK APに次ぐ業界2位の地位にあり、特にビル用サッシでは高いシェアを持つ。「三協アルミ」は住宅用エクステリア(カーポートやフェンス)で強く、「立山アルミ」はビル用建材に強いという、棲み分けが明確な2ブランド戦略が特徴だ。
強み
1. アルミの押出成形技術に長けており、複雑な形状のサッシや建材を高精度で製造できる。 2. 「三協アルミ」と「立山アルミ」という2つのブランドを持ち、住宅市場とビル市場の両方に対応できる。 3. 北陸という立地を活かし、豪雪地帯に適した耐寒・耐雪性能の高い製品開発に強みを持つ。 4. エクステリア製品(カーポート、テラス、フェンス)でも高いシェアを持ち、住宅周りの総合提案ができる。
主なサービス・製品
ビル用建材:ビルサッシ、カーテンウォール、自動ドア 住宅用建材:窓サッシ、玄関ドア、勝手口ドア エクステリア:カーポート、テラス、フェンス、門扉 商業施設向け建材:店舗用サッシ、間仕切り、パーテーション
沿革
三協立山の歴史は、2つの北陸のアルミ建材メーカーの統合によって始まる。三協アルミニウム工業と立山アルミニウム工業という、いずれも富山県を拠点とする企業が、2008年10月に経営統合し、三協立山株式会社が誕生した。 三協アルミニウム工業は、1960年に富山県高岡市で創業。高岡市は古くから鋳物産業が盛んな地域で、金属加工の伝統があった。創業者たちは、この地域の金属加工技術を活かし、軽量で錆びにくいアルミニウムを使った建材製造に乗り出した。当時は木製サッシが主流だったが、三協アルミはアルミサッシの優位性を訴え、市場を開拓していった。 一方の立山アルミニウム工業は、1954年に富山県で創業。こちらも、北陸の金属加工技術を基盤に、アルミサッシの製造を開始した。特にビル用の大型サッシに強みを持ち、高層ビルやオフィスビル向けの製品で実績を積み重ねた。 両社は、同じ富山県内でライバル関係にあったが、それぞれ異なる市場で強みを持っていた。三協アルミは住宅用サッシとエクステリア製品に強く、立山アルミはビル用建材に強いという棲み分けができていた。 2000年代に入ると、日本の建設市場は縮小傾向に転じた。人口減少や新設住宅着工戸数の減少により、建材メーカーの経営環境は厳しくなっていった。こうした中、規模の拡大とコスト削減を目指し、三協アルミと立山アルミは経営統合を決断した。 2008年10月1日、共同株式移転により三協立山株式会社が設立された。統合後も、「三協アルミ」と「立山アルミ」のブランドは残し、それぞれのブランドが持つ強みと顧客基盤を活かす戦略を取った。 統合後は、生産拠点の集約や間接部門の統合によりコスト削減を進めた。また、両社の技術を融合させ、省エネ性能の高い断熱サッシや、耐震性に優れたビル用サッシなど、高付加価値製品の開発に注力した。 2011年の東日本大震災後は、建物の耐震性が改めて重視されるようになり、地震に強いサッシの需要が高まった。三協立山は、地震の揺れを吸収する免震サッシや、ガラスが割れても飛散しない安全サッシなど、防災に配慮した製品を次々と投入した。 近年は、環境性能の向上にも力を入れている。窓は建物の中で最も熱が逃げやすい部分であり、断熱性能の高い窓を使うことで、冷暖房のエネルギー消費を大幅に削減できる。三協立山は、樹脂と複層ガラスを組み合わせた高断熱サッシを開発し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及に貢献している。 北陸という地域から生まれた2つのアルミ建材メーカーが手を取り合い、日本の建材業界で確固たる地位を築いた三協立山。その製品は、私たちの暮らす住宅やビルの、目には見えないところで快適性と安全性を支えている。
主なグループ会社・関連会社
三協マテリアル株式会社:アルミ押出・加工 三協テック株式会社:ビル用建材製造・販売 三協化成株式会社:樹脂建材製造 STメタルズ株式会社:アルミ溶解・鋳造
最近の動向
高断熱サッシ強化:ZEH住宅の普及に対応し、断熱性能の高い樹脂サッシの製品ラインナップを拡充している(2023年)。 リフォーム市場注力:新築市場の縮小に対応し、既存住宅の窓リフォーム向け製品の開発に力を入れている。 デジタルショールーム:VR技術を活用したオンラインショールームを開設し、遠隔地の顧客でも製品を体験できる環境を整えている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 46.2歳
- 平均勤続年数
- 22.5年
- 平均年間給与
- 556万円
この企業を一言で表すと
アルミ建材業界で国内トップクラスのシェアを持ち、「三協アルミ」「立山アルミ」の2ブランドで住宅からビルまで幅広く展開する総合建材メーカー。