小野薬品工業
基本情報
- 読み
- おのやくひんこうぎょう
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 大阪市中央区久太郎町1丁目8-2
- 設立
- 1947年7月4日
- 業種
- 医薬品メーカー
- 資本金
- 173億5800万円(2025年3月期)
- 売上高
- 4868億7100万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 4287人
事業内容・特徴
事業概要
小野薬品工業は、創業300年以上の歴史を持つ日本の製薬会社。がん免疫療法薬『オプジーボ』をはじめとする革新的な医薬品の開発で知られ、特にがん領域、免疫・アレルギー領域、中枢神経領域に強みを持つ。研究開発型企業として、新薬の創出に注力し、アンメット・メディカル・ニーズ(まだ満たされていない医療ニーズ)への対応を企業理念に掲げている。
業界での立ち位置
小野薬品工業は、国内製薬業界において研究開発に強みを持つ中堅企業として位置づけられる。特にがん免疫療法の分野では、『オプジーボ』の開発により世界的な注目を集め、がん治療のパラダイムシフトを引き起こした。売上規模では武田薬品やアステラス製薬などの大手には及ばないものの、革新的な新薬開発力では高い評価を得ている。大阪に本社を置く関西発の有力製薬企業でもある。
強み
最大の強みは、画期的な新薬を生み出す研究開発力。特に『オプジーボ』は、人間が本来持つ免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫チェックポイント阻害剤として、がん治療に革命をもたらした。ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑教授との共同研究から生まれたこの薬は、世界中で使用され、多くのがん患者の命を救っている。また、長年にわたり特定の疾患領域に集中して研究開発を続けてきたことで、深い専門知識と技術を蓄積している。
主なサービス・製品
主力製品は抗PD-1抗体『オプジーボ』で、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がんなど多くのがん種に適応を持つ。このほか、2型糖尿病治療薬『グラクティブ』、多発性硬化症治療薬『フィンゴリモド』、抗悪性腫瘍剤『オンコビン』、抗血小板剤『プレタール』なども主要製品。がん、糖尿病、中枢神経系疾患を重点領域として製品ラインナップを構築している。
沿革
小野薬品工業のルーツは、1717年に大阪道修町で創業した伏見屋にまで遡る。江戸時代から続く老舗薬種商として、300年以上の歴史を誇る。1947年に株式会社小野薬品工業として設立され、近代的な製薬企業への転換を果たした。1960年代から研究開発型企業としての道を歩み始め、独自の新薬開発に注力するようになった。1988年には抗血小板剤『プレタール』を発売し、これが初の自社開発医薬品として成功を収めた。2000年代に入ると、がん免疫療法の研究に本格的に着手。京都大学の本庶佑教授との共同研究により、免疫チェックポイント分子PD-1に関する研究を進め、2014年に『オプジーボ』を世界に先駆けて日本で発売した。この薬は、がん免疫療法という新しい治療法を確立し、2018年には本庶教授がノーベル生理学・医学賞を受賞する快挙につながった。その後もオプジーボの適応拡大を進め、様々ながん種への使用が承認されていった。近年では、次世代のがん免疫療法薬の開発や、中枢神経領域での新薬開発にも力を入れており、研究開発型企業としての地位をさらに強固なものにしている。
主なグループ会社・関連会社
主なグループ会社には、小野薬品商事(医薬品販売)、フソー化成(医薬品原料製造)などがある。海外では、ONO PHARMA USA(米国での研究開発拠点)、ONO PHARMA UK(英国での研究開発拠点)を展開し、グローバルな研究開発体制を構築している。
最近の動向
2023年には、オプジーボと他の抗がん剤との併用療法の新たな適応が複数承認され、治療選択肢がさらに広がった。2024年には、次世代のがん免疫療法薬の臨床試験を開始し、オプジーボに続く新たな柱の構築を目指している。また、中枢神経領域でも新薬候補化合物の開発が進んでおり、パイプラインの充実が図られている。さらに、バイオベンチャーとの提携や共同研究も積極的に展開し、オープンイノベーションによる新薬創出にも注力している。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 44.2歳
- 平均勤続年数
- 16.9年
- 平均年間給与
- 1017万円
この企業を一言で表すと
オプジーボで世界的に知られる、創業300年以上の歴史を持つ研究開発型製薬企業。