日油株式会社
基本情報
- 読み
- にちゆ
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー
- 設立
- 1949年7月1日
- 業種
- 化学メーカー
- 資本金
- 177億4200万円
- 売上高
- 2383億1000万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 3,997名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
日油株式会社は1937年設立の大手総合化学メーカーで、社名に「油」とありますが、祖業である油脂事業から発展し、現在では非常に多岐にわたる高機能な化学製品を製造・販売しています。BtoB(企業間取引)が中心で、油脂化学から化薬、医薬品原料、食品、電子材料まで、様々な産業分野で不可欠な素材を提供している企業です。特定の分野で国内トップシェア、世界でも有数のシェアを誇る製品を多数保有しています。
業界での立ち位置
油脂化学(オレオケミカル)分野では脂肪酸やグリセリンなどの基礎的な油脂製品から高級アルコール、界面活性剤まで幅広く展開し、国内のリーディングカンパニーです。化薬分野では産業用爆薬やロケットの固体推進薬などを手掛け、防衛・宇宙分野で国内独占的な地位を築いています。DDS(ドラッグデリバリーシステム)分野では医薬品の効果を最大化するための技術において世界トップクラスのシェアを持ち、医薬品メーカーにとって重要なパートナーとなっています。
強み
油脂・界面活性剤から化薬、医薬品原料、食品、電子材料まで、事業ポートフォリオが非常に多様で、特定の市場の景気変動に左右されにくい安定した経営基盤を確立しています。祖業である油脂技術を応用し、時代のニーズに合わせて高付加価値な製品を次々と生み出す研究開発力に定評があり、異なる技術を融合させることで新しい価値を創造する力が大きな強みです。多くの製品分野で「ニッチながらも世界トップクラス」の地位を確立し、価格競争に巻き込まれにくく、高い収益性を維持しています。
主なサービス・製品
オレオ&スペシャルティケミカル事業では、油脂製品・界面活性剤(脂肪酸、グリセリン、石鹸・洗剤原料)、有機過酸化物(プラスチック製造用重合開始剤で世界トップクラスシェア)、石油化学製品(エチレングリコールなど)を扱っています。機能性化学品事業では、化成品(塗料・インキ用樹脂、自動車用不凍液)、電子材料(半導体・ディスプレイ製造用防錆剤・封止材)、DDS材料(医薬品用高分子材料PEG誘導体)を提供します。ライフサイエンス事業では、食品関連(マーガリン、ショートニング、チョコレート用油脂)、化薬(産業用爆薬、エアバッグ用ガス発生剤、宇宙ロケット用固体推進薬)を手掛けています。
主なグループ会社・関連会社
機能化学品事業では株式会社ジオマテック(真空成膜製品)、NOF METAL COATINGS ASIA PACIFIC CO., LTD.およびNOF METAL COATINGS NORTH AMERICA LLC(金属表面処理剤)があります。生命科学品事業ではニッサン石鹸株式会社(石鹸・洗剤・化粧品)、NOF AMERICA CORPORATION(油脂化学品・医薬品原料販売)が中核です。化薬事業では日本工機株式会社(産業用爆薬・防衛関連製品)、昭和化薬株式会社(産業用爆薬・化学品)があり、その他日油商事株式会社(国内販売・輸出入)、株式会社ニチユウ(不動産管理・保険代理店)などのグループ会社があります。
最近の動向
2024年上期の売上高・営業利益・経常利益が過去最高を更新し、機能化学品事業が好調で通期の業績予想を上方修正しました。2024年7月には産業技術総合研究所(産総研)と「スマート・グリーン・ケミカルズ連携研究ラボ」を共同設立し、脱炭素化学品の研究開発を推進しています。また、株式分割(1株を3株に分割)を実施し、株主還元にも注力しています。2025年には「BioJapan 2025」や「再生医療EXPO東京」に出展し、「日油グループ人権方針」および「贈収賄防止基本方針」を改定するなど、ガバナンス強化も進めています。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 43.1歳
- 平均勤続年数
- 17.9年
- 平均年間給与
- 835万円
この企業を一言で表すと
日油は油脂化学を基盤として多岐にわたる高機能化学製品を展開し、ニッチトップ戦略により世界トップクラスのシェアを持つ製品を多数保有する、社会のあらゆる場面を支える総合化学メーカーです。