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株式会社ニフコ

基本情報

読み
にふこ
上場区分
プライム市場
本社所在地
神奈川県横須賀市光の丘5-3
設立
1967年2月13日
業種
自動車部品メーカー
資本金
72億9000万円
売上高
3530億3800万円(2025年3月期)
従業員数
9,041名(連結)

事業内容・特徴

事業概要

ニフコは、自動車用プラスチックファスナー(留め具)で世界トップシェアを誇る専門メーカー。自動車の内装部品を固定する小さなプラスチック部品「ファスナー」で、グローバル市場を制している。目立たない部品だが、軽量化やコスト削減に貢献し、世界中の自動車メーカーから信頼されている。

業界での立ち位置

自動車用プラスチックファスナーでは世界シェア約30%を持ち、業界ナンバーワンの地位を確立している。トヨタ、日産、ホンダをはじめとする日系自動車メーカーだけでなく、米国のGM、フォード、欧州のVWなど、世界中の自動車メーカーと取引がある。

強み

1. プラスチック成形技術と金型設計技術に優れ、複雑な形状のファスナーを高精度で大量生産できる。 2. 世界中の自動車メーカーの生産拠点近くに工場を構え、ジャスト・イン・タイムでの部品供給体制を構築している。 3. ファスナー一筋で培ったノウハウにより、他社が簡単に真似できない高い技術力を持つ。 4. 自動車のEV化に伴う軽量化ニーズに対応し、従来の金属部品をプラスチックに置き換える提案力がある。

主なサービス・製品

自動車用ファスナー:内装部品固定用クリップ、バンパー固定部品 プラスチック機能部品:ドアハンドル、エアバッグカバー、燃料タンクキャップ 住宅用部品:建材用ファスナー、住宅設備部品 医療・産業用部品:医療機器用プラスチック部品

沿革

ニフコの歴史は1967年2月13日、創業者の小笠原敏晶が神奈川県横須賀市に「日本プラスインダストリー株式会社」として設立したことから始まる。当時、小笠原は米国のファスナーメーカー「イリノイ・ツール・ワークス(ITW)」の日本法人で働いており、プラスチックファスナーの将来性を確信していた。 創業のきっかけは、1960年代の自動車産業の急成長だった。日本車は欧米車に比べて価格が安く、軽量で燃費が良いことが強みだった。この軽量化を実現する一つの方法が、従来の金属製の留め具をプラスチック製に置き換えることだった。ニフコは、この需要を見越して創業された。 1968年、社名を「日本ファスニング工業株式会社」に変更。この頃から、トヨタ自動車や日産自動車との取引を開始し、自動車用プラスチックファスナーの専門メーカーとしての地位を築き始めた。 1970年代、日本車が世界市場で躍進すると、ニフコも海外展開を加速させた。1975年、米国に初の海外拠点を設立。日系自動車メーカーの現地工場に部品を供給する体制を整えた。その後、欧州、アジアへと展開を広げ、グローバル企業へと成長していった。 1989年、東京証券取引所市場第二部に上場。1990年には東証一部(現プライム市場)に昇格し、資金調達力を高めた。この資金を元に、世界各地に生産拠点を拡充し、グローバルサプライチェーンを構築した。 2006年、社名を現在の「株式会社ニフコ」に変更。「ニフコ(NIFCO)」は、「日本ファスニング工業(Nippon Fastening Industry COmpany)」の略称として定着しており、グローバルブランドとして認知されていたため、正式社名とした。 2000年代以降、自動車のグローバル化が加速すると、ニフコは「現地生産・現地供給」の体制をさらに強化。中国、タイ、インド、メキシコ、ブラジルなど、自動車生産が盛んな国々に次々と工場を設立した。現在では、世界20カ国以上に拠点を持つグローバル企業となっている。 近年、自動車産業はEV(電気自動車)への転換という大きな変革期を迎えている。EVは、ガソリン車に比べて部品点数が少なく、自動車部品メーカーにとっては脅威となっている。しかし、ニフコが手がけるファスナーは、EVでも変わらず必要とされる部品だ。むしろ、EVの軽量化ニーズにより、金属部品をプラスチックに置き換える動きが加速し、ニフコにとっては追い風となっている。 また、自動車以外の分野への展開も進めている。住宅建材、医療機器、産業機器など、ファスナーや樹脂成形部品が必要とされる分野に事業を広げ、自動車依存度を下げる取り組みを行っている。 小さなプラスチック部品で世界を制したニフコ。その成功の秘訣は、一つの分野に特化し、誰にも負けない技術力を磨き続けたことにある。目立たない部品だが、ニフコの製品なしには、現代の自動車は成り立たない。

主なグループ会社・関連会社

ニフコアジアパシフィック:アジア地域統括 ニフコアメリカ:北米地域統括 ニフコヨーロッパ:欧州地域統括 ニフコ韓国:韓国での生産・販売

最近の動向

EV対応強化:電気自動車向けの軽量プラスチック部品の開発を加速し、バッテリーカバーや電動モーター周辺部品への展開を進めている(2023年)。 環境対応素材:バイオプラスチックやリサイクルプラスチックを使用したファスナーの開発に取り組んでいる。 新興国展開:インドやベトナムでの生産能力を増強し、現地自動車メーカーとの取引を拡大している。

働く人のデータ

平均年齢
41.7歳
平均勤続年数
16.7年
平均年間給与
709万円

この企業を一言で表すと

自動車用プラスチックファスナーで世界トップシェアを誇り、目立たない小さな部品で自動車産業を支える専門メーカー。

リンク集

公式サイト:株式会社ニフコ(https://www.nifco.co.jp)