共英製鋼株式会社
基本情報
- 読み
- きょうえいせいこう
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 大阪市北区堂島浜1丁目4番16号
- 設立
- 1947年8月21日
- 業種
- 鉄鋼素材メーカー
- 資本金
- 185億1600万円
- 売上高
- 3228億4900万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 3,903名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
共英製鋼は、電気炉を用いた鉄スクラップのリサイクルにより鉄鋼製品を製造する電炉メーカー。廃車や建設廃材などから回収した鉄スクラップを原料として、建設用の棒鋼や線材を生産している。資源循環型の製鉄プロセスにより、環境負荷の低い鉄鋼生産を実現しており、サステナブルな製造業のモデルとして注目されている。
業界での立ち位置
日本の電炉メーカーとして中堅規模に位置し、特に建設用鉄筋の分野で安定したシェアを持つ。大手高炉メーカーとは異なり、鉄鉱石から鉄を作るのではなく、鉄スクラップを再利用する循環型のビジネスモデルを確立している。環境意識の高まりとともに、その存在意義はますます重要になっている。
強み
1. 鉄スクラップを原料とする電気炉方式により、高炉方式と比べてCO2排出量が大幅に少ない環境配慮型の製鉄を実現している。 2. 建設業向けの棒鋼・鉄筋市場で長年の実績があり、安定した販売チャネルを持っている。 3. 国内だけでなく、韓国や東南アジアにも製造拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築している。 4. 鉄スクラップの調達から製品販売までの一貫体制により、原料価格の変動に柔軟に対応できる。
主なサービス・製品
棒鋼: 建設用鉄筋、異形棒鋼 線材: 建設用ワイヤー、自動車部品用線材 鋼片: 他社への中間製品供給 リサイクル事業: 鉄スクラップの収集・加工
沿革
共英製鋼の歴史は、1947年8月21日、大阪で鉄鋼二次製品の製造販売を目的として設立されたことから始まる。戦後復興期の日本では、建設需要が急速に高まっており、鉄筋などの建設用鋼材の需要が急増していた。 創業当初は、他社から仕入れた鋼材を加工・販売する商社的な性格が強かったが、1950年代に入ると自社での製鋼を開始。電気炉を導入し、鉄スクラップから鋼材を生産する体制を整えた。 高度経済成長期には、インフラ整備や住宅建設ラッシュにより建設用鉄筋の需要が爆発的に増加。共英製鋼は電気炉メーカーとして生産能力を拡大し、関西圏を中心に事業基盤を固めていった。 1973年、大阪証券取引所市場第二部に上場。1977年には東京証券取引所市場第二部にも上場を果たし、全国規模の企業へと成長した。1984年には東証・大証の市場第一部(現プライム市場)に昇格し、電炉メーカーとしての地位を確立した。 1990年代以降は、海外展開を本格化。1998年には韓国に合弁会社を設立し、アジア市場への進出を開始した。2000年代にはベトナムやタイにも製造拠点を設け、グローバルな生産ネットワークを構築していった。 2010年代に入ると、環境意識の高まりとともに、鉄スクラップを活用する電炉方式が再評価されるようになった。高炉メーカーが鉄鉱石と石炭を大量に消費するのに対し、電炉メーカーは鉄スクラップを再利用するため、CO2排出量が圧倒的に少ない。共英製鋼は、この環境優位性を前面に打ち出し、サステナブルな鉄鋼メーカーとしてのブランドを確立していった。 近年は、電気炉の省エネ技術開発や、水素還元技術の研究にも力を入れている。脱炭素社会の実現に向けて、より環境負荷の低い製鉄プロセスの確立を目指している。 戦後の復興期から日本の建設業を支え続けてきた共英製鋼。資源循環型の製鉄という、時代を先取りしたビジネスモデルは、今後ますます重要性を増していくだろう。
主なグループ会社・関連会社
共英リサイクル株式会社: 鉄スクラップ収集・加工 共英メタル株式会社: 非鉄金属リサイクル 共英エンジニアリング株式会社: 設備メンテナンス KYOEI STEEL KOREA: 韓国での鋼材製造
最近の動向
脱炭素技術開発: 水素還元技術や電気炉の省エネ化技術の開発に取り組んでいる(2024年)。 海外展開強化: ベトナム工場の増強や新規市場への進出を進めている。 循環経済推進: 鉄スクラップのトレーサビリティ向上により、リサイクル品質の透明性を高めている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 40.8歳
- 平均勤続年数
- 16.3年
- 平均年間給与
- 773万円
この企業を一言で表すと
鉄スクラップを原料とする電気炉方式で環境に配慮した鉄鋼生産を行い、建設業界を支える循環型鉄鋼メーカー。