カヤバ株式会社
基本情報
- 読み
- かやば
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都港区浜松町二丁目4番1号世界貿易センタービルディング 南館28階
- 設立
- 1948年11月25日
- 業種
- 自動車部品メーカー
- 資本金
- 276億4,700万円
- 売上高
- 4383億1600万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 12,951名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
カヤバ(旧KYB)は、油圧機器と自動車部品を製造する専業メーカー。自動車用ショックアブソーバー(緩衝器)で世界トップクラスのシェアを持ち、建設機械や産業機械の油圧システムでも高い技術力を誇る。『動きをコントロールする』という技術で、様々な産業を支えている。
業界での立ち位置
自動車用ショックアブソーバーでは世界シェア第2位を誇り、国内では圧倒的なトップシェアを持つ。油圧技術を軸に、自動車から建設機械、産業用ロボットまで幅広い分野で事業を展開し、日本を代表する油圧機器メーカーとしての地位を確立している。
強み
1. 油圧技術に関する長年の蓄積があり、ショックアブソーバーや油圧シリンダーなど『動きを制御する』分野で高い技術力を持っている。 2. 自動車メーカーへの純正部品供給と補修部品市場の両方で事業を展開しており、安定した収益基盤を確保している。 3. 建設機械用油圧シリンダーでも高いシェアを持ち、コマツや日立建機といった大手建機メーカーとの取引実績が豊富である。 4. 海外生産拠点を20カ国以上に展開し、グローバルな供給体制を構築している。
主なサービス・製品
自動車部品:ショックアブソーバー、パワーステアリング、電動パワーステアリング 油圧機器:建設機械用油圧シリンダー、産業用油圧機器、航空機用油圧機器 特装車両:高所作業車、コンクリートミキサー車 その他:免震・制振装置、鉄道車両用緩衝器
沿革
カヤバの歴史は1919年、萱場資郎が東京・芝で『萱場発明研究所』を創設したことから始まる。創業者の萱場資郎は、航空機の研究者として名を馳せた人物で、日本の航空機産業の黎明期を支えた技術者の一人だった。 1925年、日本初の国産航空機用油圧緩衝脚(ショックアブソーバー)の開発に成功。これが、カヤバの技術力の原点となった。航空機が着陸時の衝撃を吸収するための装置で、当時は輸入品に頼るしかなかったが、萱場資郎の技術により国産化が実現したのだ。 1935年、萱場製作所として法人化。航空機部品だけでなく、自動車用ショックアブソーバーの製造も開始した。戦前の日本では、自動車産業も黎明期にあり、カヤバは日本の自動車メーカーとともに成長していった。 戦後、航空機産業が一時禁止されたため、自動車部品と産業機械用油圧機器に事業の軸足を移した。1948年、萱場工業株式会社として再スタート。1959年には東京証券取引所に上場を果たし、本格的な成長期を迎えた。 1963年、社名をカヤバ工業株式会社に変更。この頃から、建設機械用の油圧シリンダーやパワーショベル用油圧機器の製造に本格参入し、高度経済成長期のインフラ整備を支えた。 1970年代には、海外展開を加速。アメリカ、ヨーロッパ、アジアに生産拠点を設立し、グローバルな供給体制を構築していった。特に自動車用ショックアブソーバーでは、世界中の自動車メーカーへの供給実績を積み重ね、世界シェア第2位の地位を確立した。 2015年、ブランド名を『KYB』に統一。それまで『カヤバ』『萱場』など複数の呼称があったが、グローバル市場での認知度向上を目指してブランドを整理した。 2022年、社名を『KYB株式会社』から『カヤバ株式会社』に変更。創業者の名前に立ち戻り、原点回帰の意志を示した。 航空機の緩衝装置から始まり、自動車、建設機械、産業用ロボットへと技術を広げてきたカヤバ。『動きをコントロールする』という一貫した技術哲学のもと、今もなお進化を続けている。
主なグループ会社・関連会社
カヤバシステムマシナリー株式会社:油圧機器製造 KYBトロンデュール株式会社:ダンパー製造 KYBロジスティクス株式会社:物流事業 KYB Americas Corporation:北米事業統括
最近の動向
データ改ざん問題:2018年に免震・制振装置のデータ改ざん問題が発覚し、社会的信用を大きく損ねた。その後、品質管理体制の抜本的な見直しを進めている。 電動化対応:自動車の電動化に対応し、電動パワーステアリングやハイブリッド車向けダンパーの開発を強化している。 海外生産拡大:中国・東南アジアでの生産能力を増強し、現地自動車メーカーへの供給を拡大している。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 41.6歳
- 平均勤続年数
- 17.1年
- 平均年間給与
- 678万円
この企業を一言で表すと
油圧技術を核として、自動車用ショックアブソーバーで世界トップクラスのシェアを持ち、『動きをコントロールする』技術で産業を支える企業。