川崎重工業株式会社
基本情報
- 読み
- かわさきじゅうこうぎょう
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都港区海岸一丁目14番5号神戸本社〒650-8680神戸市中央区東川崎町三丁目1番1号神戸クリスタルタワー
- 設立
- 1896年10月9日
- 業種
- 重工業メーカー
- 資本金
- 1044億8400万円
- 売上高
- 2兆1293億円(2025年3月期)
- 従業員数
- 40,640名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
川崎重工業は、航空機、鉄道車両、船舶、オートバイ、ガスタービン、産業用ロボットなど、幅広い輸送機器・産業機械を製造する総合重工業メーカー。新幹線やバイクの「Kawasaki」ブランドで世界的に知られている。
業界での立ち位置
日本の三大重工業メーカー(三菱重工業、IHI、川崎重工業)の一つ。新幹線車両では国内トップシェアを持ち、世界各国の高速鉄道にも車両を供給している。また、オートバイでは「Ninja」などのスポーツバイクで世界的な人気を誇る。
強み
1. 新幹線車両の製造で圧倒的な実績を持ち、東海道新幹線の初代0系から最新のN700Sまで、多くの車両を手がけている。海外でも台湾高速鉄道、アメリカの高速鉄道などに車両を納入している。 2. 航空機エンジン部品や機体構造部品で高い技術力を持ち、ボーイング787の主翼などを製造している。 3. 産業用ロボット分野でも強く、自動車工場などで使われる溶接ロボットや塗装ロボットを製造している。 4. 水素関連技術に注力しており、液化水素運搬船や水素ガスタービンの開発を進めている。
主なサービス・製品
航空宇宙:航空機エンジン部品、ヘリコプター、宇宙機器 鉄道車両:新幹線、通勤電車、海外高速鉄道 船舶海洋:LNG運搬船、潜水艦、貨物船 エネルギー・環境:ガスタービン、ジェットエンジン、環境プラント モーターサイクル:Ninja、Z、Versys などのバイク 精密機械:産業用ロボット、油圧機器
沿革
川崎重工業の創業者は、実業家・川崎正蔵。1878年、川崎正蔵は東京で貿易業を始め、後に造船業へ進出した。1896年10月15日、神戸に「川崎造船所」を設立し、これが川崎重工業の起源となった。 明治時代、川崎造船所は日本海軍の軍艦や商船を建造し、急成長を遂げた。1906年には兵庫工場(現在の神戸工場)を開設し、本格的な造船メーカーとしての地位を確立した。 1918年、川崎造船所は航空機製造に参入し、日本初の国産旅客機を製造。1920年代には鉄道車両製造も開始し、事業領域を拡大していった。1928年には社名を「川崎車輌株式会社」に変更した。 第二次世界大戦中は、軍用機や軍艦の製造で重要な役割を果たしたが、敗戦後、GHQによって財閥解体の対象となり、会社は分割された。1950年、川崎重工業として再統合されたが、完全な復活には時間がかかった。 1960年代、川崎重工業は二輪車事業に本格参入。1961年に発売したバイク「メグロ」シリーズを皮切りに、1970年代には高性能スポーツバイク「Z1」を発売し、世界的な人気を獲得した。「Z1」は「ゼットワン」の愛称で親しまれ、今でも伝説のバイクとして語り継がれている。 1964年、東海道新幹線が開業すると、川崎重工業は新幹線車両の製造に参入。初代0系新幹線の製造を担当し、以降、日本の新幹線車両製造の中心的存在となった。1990年代には台湾高速鉄道、2000年代にはアメリカの高速鉄道にも車両を納入し、世界市場に進出した。 1980年代から1990年代にかけて、産業用ロボット事業を強化。自動車工場向けの溶接ロボットや塗装ロボットを開発し、生産効率の向上に貢献した。 2000年代以降、航空機部品事業を拡大。ボーイング787の主翼や胴体部分を製造し、世界の航空機産業で重要な役割を担っている。 近年は、水素社会の実現に向けた技術開発に注力。液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を世界で初めて建造し、オーストラリアから日本への水素輸送実証実験に成功した。また、水素を燃料とするガスタービンの開発も進めており、脱炭素社会への貢献を目指している。
主なグループ会社・関連会社
川崎汽船:海運事業(コンテナ船、LNG船などの運航) カワサキモータース:二輪車・汎用エンジンの製造販売(Ninja、Zなどのバイク) 川崎車両:鉄道車両の製造(新幹線、通勤電車) 川崎精密機械:油圧機器の製造(建設機械用油圧システム) カワサキロボティクス:産業用ロボットの製造販売
最近の動向
水素事業の拡大:液化水素運搬船の実用化を進めており、2030年までに水素サプライチェーンの構築を目指している。 次世代航空機開発:ボーイング777Xの部品製造に参画しており、今後も航空機事業を強化する方針。 電動二輪車開発:電動バイクの開発を進めており、2025年以降に市場投入予定。 防衛事業強化:潜水艦や護衛艦の建造を手がけており、日本の防衛産業の中核を担っている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 41.5歳
- 平均勤続年数
- 15.4年
- 平均年間給与
- 792万円
この企業を一言で表すと
新幹線からバイク、航空機まで幅広く手がけ、水素技術で未来の脱炭素社会をリードする総合重工業メーカー。