福山通運株式会社
基本情報
- 読み
- ふくやまつううん
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 広島県福山市東深津町四丁目20番1号
- 設立
- 1948年9月13日
- 業種
- 郵便・物流
- 資本金
- 303億1,000万円
- 売上高
- 3024億9500万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 22,469名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
福山通運は、広島県福山市を本拠地とする総合物流企業。トラック運送を中心に、倉庫業、引越サービス、国際物流まで、幅広い物流サービスを展開している。「赤い車体」のトラックで知られ、西日本を中心に全国ネットワークを構築している。地方発の物流企業として、地域密着型のサービスを強みとしている。
業界での立ち位置
日本の物流業界において、ヤマト運輸、佐川急便、日本通運などの大手に次ぐ中堅物流企業。特に西日本エリアでの路線便(企業間輸送)に強みを持ち、地域に根ざした物流ネットワークを構築している。
強み
1. 西日本を中心に全国に営業所とターミナルを展開し、きめ細かな配送ネットワークを持っている。 2. BtoB(企業間物流)に強みがあり、製造業や卸売業との長年の取引実績がある。 3. トラック運送だけでなく、倉庫業、引越サービス、国際物流など、総合物流サービスを提供できる。 4. 地方都市発の企業として、地域経済との結びつきが強く、地元での信頼が厚い。
主なサービス・製品
路線便:企業間輸送、定期便 宅配便:個人向け小口配送 引越サービス:家庭・企業向け引越 倉庫業:物流センター、保管サービス 国際物流:海外輸送、通関業務
沿革
福山通運の歴史は1948年9月13日、広島県福山市で「福山通運株式会社」として設立されたことから始まる。創業者は、地元福山で運送業を営んでいた小丸成洋氏。戦後の混乱期、物資不足の中で、物流の重要性を痛感した小丸氏は、本格的な運送会社の設立を決意した。 創業当初は、わずか数台のトラックで地元の荷物を運ぶ小さな運送会社だった。しかし、高度経済成長期に入ると、製造業が急成長し、物流需要が爆発的に増加した。福山通運は、この好機を逃さず、事業を拡大していった。 1960年代には、西日本各地に営業所を開設し、広域物流ネットワークの構築を進めた。特に、大阪と福岡を結ぶ路線便(定期便)は、製造業や卸売業から高い評価を得た。企業間の物流を支える存在として、着実に地盤を固めていった。 1970年代には、東京進出を果たし、全国ネットワークの構築を目指した。しかし、首都圏では既にヤマト運輸や佐川急便といった大手が強固な地盤を築いており、福山通運は苦戦を強いられた。それでも、西日本を地盤とする強みを活かし、着実にシェアを拡大していった。 1980年代には、宅配便事業に参入。それまで企業間物流が中心だったが、個人向けの小口配送市場にも乗り出した。「フクツー便」というブランド名で展開したが、宅配便市場ではヤマト運輸や佐川急便の後塵を拝することとなった。 1990年代には、国際物流事業を強化。海外との貿易が拡大する中、福山通運は国際輸送や通関業務を手がけるようになった。アジア各国に拠点を設け、日本企業の海外進出を物流面から支援した。 2000年代以降は、EC(電子商取引)の普及により、宅配便需要が急増。福山通運も、Amazonや楽天など、ECサイトの配送を請け負うようになった。しかし、配送ドライバーの人手不足や、過酷な労働環境が社会問題化する中、物流業界全体が厳しい経営環境に直面している。 近年は、ドローン配送や自動運転トラックなど、次世代物流技術の開発にも取り組んでいる。また、働き方改革を推進し、ドライバーの労働環境改善にも力を入れている。 創業から70年以上、一貫して物流という社会インフラを支えてきた福山通運。地方都市から始まった小さな運送会社は、今や全国規模の総合物流企業へと成長を遂げている。
主なグループ会社・関連会社
福山ロジスティクス株式会社:倉庫・物流センター運営 福山海運株式会社:海上輸送 福山エクスプレス株式会社:宅配便事業 福通エージェンシー株式会社:保険代理店
最近の動向
ドライバー不足対応:働き方改革を推進し、ドライバーの労働環境改善と人材確保に取り組んでいる。 EC物流強化:ネット通販の配送需要増加に対応し、物流センターの拡充を進めている。 次世代物流技術:ドローン配送や自動運転トラックの実証実験に参加し、将来の物流革新に備えている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 45.3歳
- 平均勤続年数
- 15.3年
- 平均年間給与
- 510万円
この企業を一言で表すと
広島県福山市を本拠地とし、西日本を中心に全国ネットワークを展開する総合物流企業で、地域密着型のサービスを強みとしている。