シチズン時計株式会社
基本情報
- 読み
- しちずんとけい
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都西東京市田無町6丁目1-122
- 設立
- 1930年5月28日
- 業種
- 産業機械メーカー
- 資本金
- 326億4800万円
- 売上高
- 3168億8500万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 12,373名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
シチズン時計は、腕時計の製造・販売を主力とする精密機器メーカー。「エコ・ドライブ」という光発電技術を搭載した腕時計で知られ、世界中で愛用されている。時計事業だけでなく、工作機械や電子デバイスなど、精密加工技術を活かした多様な事業を展開している。「市民に愛される製品を作る」という創業理念のもと、実用性と技術革新を追求し続けている。
業界での立ち位置
日本の腕時計メーカーとしてセイコーと並ぶ二大ブランドの一角。世界の腕時計市場では、スイスの高級ブランドに次ぐ中価格帯で強い存在感を持つ。特に「エコ・ドライブ」技術は環境意識の高い消費者から支持されており、グローバル市場でのブランド価値を高めている。
強み
1. 光発電技術「エコ・ドライブ」により、電池交換不要の環境配慮型腕時計を実現している。 2. 時計製造で培った精密加工技術を活かし、工作機械や電子デバイスなど多角的な事業を展開している。 3. 世界130か国以上で販売展開しており、グローバルな販売ネットワークを持つ。 4. スイスの高級時計ブランドから日本の実用時計まで、多様な価格帯で製品を提供している。
主なサービス・製品
腕時計: シチズン、アテッサ、エクシード、プロマスター 高級時計: カンパノラ、ザ・シチズン ファッション時計: Q&Q、wicca 工作機械: CNC自動旋盤、マシニングセンタ 電子デバイス: 水晶振動子、LEDデバイス、スイッチ類
沿革
シチズン時計の歴史は、1918年に尚工舎時計研究所が設立されたことに始まる。創業者は山崎亀吉。当時の日本では、時計製造技術はまだ発展途上であり、高品質な時計はスイスなど海外からの輸入に頼っていた。 1924年、懐中時計「CITIZEN」を発売。この名前は、東京市長だった後藤新平が「市民に愛される時計」という意味を込めて命名したと言われている。この「CITIZEN」が、後の社名の由来となる。 1930年5月28日、株式会社として正式に設立され、社名を「シチズン時計株式会社」とした。以降、国産腕時計の大衆化に尽力し、日本の時計産業の発展に貢献した。 1945年、終戦を迎え、工場は一時的に操業停止に追い込まれたが、翌年には生産を再開。戦後復興とともに、シチズンは再び成長軌道に乗った。 1960年代から1970年代にかけて、日本の時計産業は「クオーツ革命」を起こす。機械式時計に代わり、水晶振動子を使った電子式時計が主流となり、日本メーカーが世界市場を席巻した。シチズンもこの波に乗り、クオーツ時計の量産化に成功。世界市場でのシェアを拡大していった。 1976年、光発電技術の研究を開始。これが後の「エコ・ドライブ」技術へと発展する。1995年には、エコ・ドライブ搭載モデルを本格的に市場投入し、電池交換不要の腕時計として大きな注目を集めた。 1990年代以降、シチズンは海外ブランドの買収を通じてグローバル展開を加速。2008年にはスイスの高級時計ブランド「ブローバ」を買収し、高級時計市場への参入を果たした。 2000年代には、時計事業以外の多角化も進めた。精密加工技術を活かし、工作機械事業に本格参入。CNC自動旋盤などの工作機械を製造し、製造業向けに販売している。 2016年には、スマートウォッチ市場への対応として、アナログ時計とスマートフォン連動機能を融合させた「エコ・ドライブBluetooth」を発売。伝統的な時計メーカーとして、デジタル時代への適応を進めている。 近年は、サステナビリティへの取り組みも強化。エコ・ドライブ技術のさらなる進化や、リサイクル素材を使用した時計の開発など、環境配慮型の製品開発を推進している。 また、高級時計ライン「ザ・シチズン」では、日本の職人技術を結集した最高峰モデルを展開。スイスの高級時計に匹敵する品質とデザインで、時計愛好家から高い評価を得ている。 創業から100年以上、「市民に愛される時計」を作り続けてきたシチズン。その精神は今も変わることなく、世界中の人々の手首で時を刻み続けている。
主なグループ会社・関連会社
シチズンファインデバイス株式会社: 電子デバイス製造 シチズン・システムズ株式会社: プリンター製造 シチズンマシナリー株式会社: 工作機械製造 シチズン電子株式会社: 電子部品製造
最近の動向
サステナビリティ推進: エコ・ドライブ技術のさらなる進化や、再生素材を使用した時計の開発を進めている(2024年)。 スマートウォッチ対応: アナログ時計とデジタル機能を融合させた製品の開発に取り組んでいる。 高級時計強化: 「ザ・シチズン」ブランドの拡充により、高価格帯市場でのプレゼンス向上を図っている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 44歳
- 平均勤続年数
- 18.1年
- 平均年間給与
- 767万円
この企業を一言で表すと
光発電技術「エコ・ドライブ」を搭載した腕時計で知られ、精密加工技術を活かした多角的な事業展開を行う精密機器メーカー。