artience株式会社
基本情報
- 読み
- あーてぃえんす
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都中央区京橋2-2-1京橋エドグラン
- 設立
- 1907年1月15日
- 業種
- 化学メーカー
- 資本金
- 317億3,300万円
- 売上高
- 3510億6400万円(2024年12月期)
- 従業員数
- 7,897名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
artienceは、塗料・インキ・接着剤などを手がける化学メーカー。2024年1月に東洋インキSCホールディングスから社名変更した。印刷インキで国内トップシェアを誇り、包装材料や機能性化学品など、生活を支える多様な製品を提供している。「art(芸術)」と「science(科学)」を組み合わせた社名には、技術と感性を融合させるという企業姿勢が表れている。
業界での立ち位置
日本の印刷インキ業界でトップシェアを持ち、特にパッケージ印刷用インキでは圧倒的な存在感を誇る。世界市場でも上位に位置し、アジア・欧米を含めたグローバルな事業展開を行っている。
強み
1. 印刷インキ、特に食品パッケージ用インキで国内トップシェアを持ち、高い技術力と品質で信頼を得ている。 2. インキだけでなく、粘着材料、ポリマー、顔料など幅広い化学製品を手がけることで、事業の多角化に成功している。 3. 環境対応型製品の開発に積極的で、植物由来原料を使用したバイオマスインキなど、サステナブルな製品ラインナップを拡充している。 4. アジア、欧米に生産・販売拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築している。
主なサービス・製品
印刷インキ:パッケージ印刷用インキ、出版印刷用インキ、新聞用インキ ポリマー・塗加工関連製品:粘着材料、接着剤、プラスチック着色剤 機能性化学品:有機顔料、液晶カラーフィルター用材料 パッケージング:軟包装材料、ラミネート接着剤
沿革
artienceの歴史は1907年、東京で「東洋インキ製造株式会社」として創業されたことから始まる。創業者は、それまで輸入に頼っていた印刷インキを国産化することを目指し、日本初の本格的なインキメーカーを立ち上げた。 1920年代から1930年代にかけて、日本の出版文化が花開く中、東洋インキは新聞印刷やポスター印刷用のインキ供給で事業を拡大した。当時の日本では、印刷技術の進歩とともに、高品質なインキへの需要が急速に高まっており、東洋インキはその需要に応える技術開発を進めた。 戦後、印刷業界の復興とともに事業を再開。1949年には東京証券取引所に株式を上場し、日本を代表するインキメーカーとしての地位を確立した。 1960年代以降は、事業の多角化を進めた。単なるインキメーカーにとどまらず、プラスチック用着色剤、接着剤、電子材料など、化学技術を応用した新製品を次々と開発していった。特に液晶カラーフィルター用材料では、テレビやスマートフォンの普及とともに需要が拡大し、新たな収益の柱となった。 1990年代からは、海外展開を本格化。中国、東南アジア、欧米に生産拠点を設立し、グローバルなサプライチェーンを構築した。特にアジア市場では、経済成長に伴う印刷需要の拡大を捉え、現地での存在感を高めていった。 2011年には、持株会社体制に移行し、社名を「東洋インキSCホールディングス株式会社」に変更。事業会社と持株会社を分離することで、経営の効率化を図った。 2024年1月、大きな転機を迎えた。社名を「artience株式会社」に変更したのだ。この改称は、単なるインキメーカーから、「アートとサイエンスを融合させた価値創造企業」へと進化する決意を表明するものだった。印刷インキという伝統事業を大切にしながらも、新しい時代に対応した企業イメージを打ち出すための大胆な決断だった。 環境対応やデジタル化が進む現代において、artienceは「持続可能な社会に貢献する化学メーカー」としての役割を追求している。100年以上の歴史を持ちながらも、常に新しい価値を創造し続ける企業。それがartienceの姿だ。
主なグループ会社・関連会社
東洋インキ株式会社:印刷インキ事業 トーヨーケム株式会社:ポリマー・塗加工関連事業 トーヨーカラー株式会社:有機顔料事業 ロジコネット株式会社:物流・倉庫事業
最近の動向
社名変更:2024年1月、東洋インキSCホールディングスからartienceに社名変更し、新たなブランドイメージを打ち出した。 環境対応製品:バイオマス原料を使用したインキや、リサイクル可能なパッケージ材料の開発を強化している。 デジタル印刷対応:従来のオフセット印刷に加え、デジタル印刷用インキの開発にも注力している。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 44.7歳
- 平均勤続年数
- 19年
- 平均年間給与
- 785万円
この企業を一言で表すと
印刷インキで国内トップシェアを持ち、化学技術を応用した多様な製品で生活を支える化学メーカー。