愛三工業株式会社
基本情報
- 読み
- あいさんこうぎょう
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 愛知県大府市共和町一丁目1-1
- 設立
- 1938年12月2日
- 業種
- 自動車部品メーカー
- 資本金
- 108億1,000万円
- 売上高
- 3372億5900万円(2025年3月期)
- 従業員数
- 8,781名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
愛三工業は、自動車用燃料供給システムや吸排気システムの開発・製造を手がける自動車部品メーカー。トヨタ自動車グループの一員として、エンジン周辺の重要部品を供給している。カーボンニュートラル時代においても、燃料電池システムや水素エンジン向け部品など、次世代技術への対応を進めている。
業界での立ち位置
トヨタグループにおける燃料供給システムの主要サプライヤーとして確固たる地位を築いている。世界中のトヨタ車に搭載される燃料噴射装置やエアクリーナーなど、エンジン性能を左右する重要部品を提供しており、トヨタの品質と信頼性を支える存在となっている。
強み
1. トヨタグループの一員として、世界トップクラスの自動車メーカーとの強固な取引関係を持っている。 2. 燃料供給システムという自動車の心臓部に関わる技術を長年蓄積しており、高度なエンジニアリング能力を有している。 3. 電動化時代においても、燃料電池車や水素エンジン向けの部品開発で技術の応用が可能である。 4. 国内外に生産拠点を展開し、グローバルなサプライチェーンを構築している。
主なサービス・製品
燃料供給システム:燃料噴射装置、燃料ポンプ、燃料タンク 吸排気システム:エアクリーナー、スロットルボディ、吸気マニホールド 次世代システム:燃料電池用部品、水素エンジン用部品
沿革
愛三工業の歴史は1938年、愛知県で「愛知三河製作所」として産声を上げたことから始まる。創業者は、日本の自動車産業黎明期において、エンジン部品の重要性を見抜いていた。 戦後、自動車産業が本格的に復興を始めると、愛三工業もトヨタ自動車との取引を拡大していった。1950年代には燃料供給装置の専門メーカーとして技術を磨き、キャブレターやフューエルポンプなどの製造を本格化させた。 1970年代、排ガス規制が強化される中、愛三工業は電子制御燃料噴射装置の開発に注力。従来のキャブレターに代わる新技術として、より精密な燃料制御を実現するインジェクション技術を確立した。この技術革新が、トヨタ車の燃費性能と環境性能の向上に大きく貢献した。 1980年代には海外展開を加速。アメリカ、タイ、インドネシアなどに生産拠点を設立し、トヨタの世界戦略に対応できる供給体制を整えた。 2000年代以降、ハイブリッド車の普及とともに、電動化技術への対応が求められるようになった。愛三工業は、ハイブリッド車向けの燃料供給システムを開発し、プリウスをはじめとするトヨタのハイブリッド車に部品を供給している。 2020年代に入り、自動車業界は電動化の波が一層強まっている。しかし愛三工業は、燃料電池車や水素エンジンなど、内燃機関の延長線上にある技術領域で新たな活路を見出している。長年培った燃料制御技術は、水素という新しい燃料においても重要な役割を果たすのだ。 トヨタグループの一員として、自動車の進化とともに歩んできた愛三工業。その技術力は、カーボンニュートラル時代においても、自動車産業を支え続けている。
主なグループ会社・関連会社
アイサン・インダストリアル・デベロップメント・オブ・アメリカ:北米拠点 アイサン・インダストリアル(タイランド):タイ拠点 ピー・ティー・アイサン・インドネシア:インドネシア拠点
最近の動向
水素技術開発:トヨタの水素エンジン開発に合わせ、水素燃料供給システムの開発を進めている(2023年)。 カーボンニュートラル対応:生産工程での省エネ化やCO2削減に取り組み、2050年カーボンニュートラル実現を目指している。 海外生産拡大:成長するアジア市場での生産能力増強を進めている。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 44.5歳
- 平均勤続年数
- 21.9年
- 平均年間給与
- 711万円
この企業を一言で表すと
トヨタグループの燃料供給システム専門メーカーとして、自動車の心臓部を支え、次世代技術への対応も進める企業。