株式会社エービーシー・マート
基本情報
- 読み
- えーびーしー・まーと
- 上場区分
- プライム市場
- 本社所在地
- 東京都港区麻布台1丁目3番1号麻布台ヒルズ森JPタワー48F
- 設立
- 1985年6月6日
- 業種
- 小売業
- 資本金
- 199億7,200万円
- 売上高
- 3722億200万円(2025年2月期)
- 従業員数
- 9,075名(連結)
事業内容・特徴
事業概要
エービーシー・マートは、日本最大のシューズ専門店チェーン。全国約1,000店舗で、スニーカーからビジネスシューズまで幅広い靴を販売している。特にスニーカー分野では、ナイキやアディダスといった人気ブランドを独自のルートで仕入れ、競合他社よりも豊富な品揃えと価格競争力を実現している。「ABC-MART GRAND STAGE」という大型店舗フォーマットも展開し、靴の総合デパートとしての地位を確立している。
業界での立ち位置
日本のシューズ小売市場では圧倒的なシェアを持ち、特に若年層向けのスニーカー市場では独走状態。駅前の一等地に大型店舗を構え、豊富な在庫と試着サービスで顧客を引きつけている。また、自社ブランド「HAWKINS」「VANS」なども展開し、製造小売業(SPA)としての側面も持つ。
強み
1. ナイキやアディダスとの強固な関係により、人気モデルを安定的に確保できる仕入れ力がある。 2. 全国に約1,000店舗という圧倒的な店舗網を持ち、地方都市でも存在感を発揮している。 3. 大型店舗「GRAND STAGE」では、一店舗で数万足という在庫を抱え、試着してその場で持ち帰れる利便性が支持されている。 4. 自社ブランドの開発にも注力しており、プライベートブランドの比率を高めることで利益率を向上させている。
主なサービス・製品
スニーカー:ナイキ、アディダス、ニューバランス、コンバースなど ビジネスシューズ:革靴、パンプス 自社ブランド:HAWKINS、NUOVO、NUOVO Uomo ライセンスブランド:VANSの国内独占販売権
沿革
エービーシー・マートの歴史は1985年、創業者・三木正浩が東京・渋谷に1号店を開いたことから始まる。当時の日本は、バブル経済に向かう好景気の真っ只中。若者のファッション意識が高まり、スニーカーがストリートカルチャーの象徴として人気を集めていた時代だった。 創業当初、エービーシー・マートは「安くて品揃えが豊富な靴屋」というコンセプトを掲げた。従来の靴屋は高級志向か格安量販店の二極化が進んでいたが、エービーシー・マートは「手頃な価格で有名ブランドを買える店」というポジションを確立した。ナイキやアディダスといった人気ブランドを、問屋を通さず直接仕入れることで、価格を抑えつつ豊富な品揃えを実現したのだ。 1990年代、郊外のショッピングモールへの出店を加速。バブル崩壊後の不況期にも、靴という生活必需品の強みを活かして成長を続けた。特に「ABC-MART GRAND STAGE」という大型店舗フォーマットを確立し、一店舗で数万足という圧倒的な在庫を抱える「靴のデパート」として支持を広げていった。 2000年、東京証券取引所に上場。この頃から、単なる小売業から製造小売業(SPA)への転換を図り始める。2002年には、アウトドアシューズブランド「HAWKINS」を買収し、自社ブランドの展開を本格化させた。2007年には、アメリカの人気スニーカーブランド「VANS」の国内独占販売権を取得し、ブランド力をさらに強化した。 2010年代には、韓国や台湾、東南アジアへの海外進出を開始。日本で培ったシューズ小売のノウハウを海外でも展開し、アジア市場での存在感を高めている。また、ECサイトの強化にも注力し、実店舗とオンラインの融合を進めている。 渋谷の小さな靴屋から始まったエービーシー・マート。仕入れ力と店舗網の拡大により、日本のシューズ市場を席巻してきた。スニーカーがファッションの一部として定着した今、その成長の物語は、時代の流れを見事に捉えたビジネスモデルの勝利と言える。
主なグループ会社・関連会社
株式会社ヴァンズジャパン:VANSブランドの企画・販売 株式会社グリーンボックス:イオン系列の靴専門店 LaCrosse Footwear, Inc.:アメリカのアウトドアシューズメーカー
最近の動向
海外展開強化:韓国・台湾・東南アジアで店舗数を拡大し、アジア市場での存在感を高めている。 EC強化:オンラインストアの利便性向上に取り組み、店舗とECの在庫を統合したオムニチャネル戦略を推進している。 サステナビリティ:環境に配慮した素材を使ったシューズの開発や、使用済みシューズの回収・リサイクル活動を開始している。
働く人のデータ
- 平均年齢
- 32歳
- 平均勤続年数
- 9.08年
- 平均年間給与
- 424万円
この企業を一言で表すと
日本最大のシューズ専門店チェーンで、豊富な品揃えと仕入れ力を武器にスニーカー市場を席巻している企業。